人工透析について
- 血液透析(HD)
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腎臓の機能が低下してくると、腎臓は老廃物や水分を十分に排泄できなくなり、体の中に不必要な物質や有害な物質が蓄積します。血液透析とは人工腎臓と呼ばれる透析器(ダイアライザー)に一定量の血液を送り、血液中にある老廃物や余分な水分を除去し、血液をきれいにして体内に戻す治療法です。
- 血液透析濾過法(Online-HDF)
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透析液を清浄化して補充液とする血液透析濾過法(Online-HDF)治療は、従来の血液透析よりも毒素の除去効率が良いとされ、透析患者さん起こりやすい合併症とされる、関節痛や皮膚のかゆみをはじめ、血圧低下、気分不良などの不快な症状の改善・予防が期待できます。
当院は70台すべて装置が血液濾過透析(Online-HDF)に対応しております。
患者さんの状態により最適の方法を選択します。このほか、個人用透析器により無酢酸透析やオフラインHDFなど多様な透析に対応可能です。
バスキュラーアクセスとは、血液を出し入れするために患者さん側に設けられた出入り口で、
少し前はシャントと呼ばれていましたが、現在はいくつかの方法が確立しシャントを含めてバスキュラーアクセスとよばれています。
バスキュラーアクセスは患者さんが透析を続けていくために絶対に必要なもので、バスキュラーアクセスの良否は透析療法の質、ひいては透析患者さんの生活の質(QOL)に大きく影響する因子です。
当院は患者さんの血管の状態に合わせ即時対応できる専用手術室を設けております。
末梢動静脈瘻造設術(シャント造設)はもとより、より安全かつ長期開存を望める経皮的シャント血管拡張術(PTA)を実施しています。
透析液の清浄度は体内に直接入る注射剤と同様のレベルが必要と考えています。
当クリニックでは、透析用水(RO水)作成装置や薬剤溶解装置、透析室への透析液供給装置に至るまで全ての機器を専用のクリールームに設置し、汚染の原因となる外因や内因を徹底的に排除し、注射剤の調剤と同じ考え方で高度に清浄化された透析液を精製しています。
- 原水から作られるRO水は、ニプロ社の透析用水作成装置により、NRO膜・RO膜によるダブルフィルトレーションや有利塩素の3段階処理、原水へのRO水回収などにより国内最高レベルのウルトラピュアな水質を確保しています。
- 毎日夜間に行われる装置内消毒は薬液消毒に加え、定期的に熱水消毒を実施することにより、従来のシステムでは消毒出来なかった部分まで消毒することが可能となりました。
- 透析液は2台の薬剤溶解装置で異なる2種類の濃度で調整し別々に2系統の供給ラインで透析室に送ることが可能となっています。 また、患者さんの状態に合わせ透析液の内容をオーダーメイドする個人透析器用に、ウルトラピュアなRO水を透析室に直接送る3番目の供給ラインも完備しています。
患者さんの状態に合わせよりベターな透析液を使用することで、日常の服薬を適正にコントロールし骨折のリスクや血管の石灰などの主要な合併症を軽減し、患者さんが長期に安定した日常が遅れることを目指しています。
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70床の透析ベッドが並ぶ柱のない縦横14m×46mの広々した透析室
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パーテーションで完全に隔離された陰圧透析室
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全床4モーターの電動ベッド
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無料のBS対応テレビ、Wi-Fi環境も完備
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車体の大きい送迎車
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車椅子のまま乗り降りすることができる車椅子仕様車も
- 1.相談
- 2.診察・施設見学
- 3.治療開始
当院の後方支援病院は「海老名総合病院」「東海大学医学部付属病院」「北里大学病院」などがあり病診連携もスムーズに行っています。透析患者さんには安心して透析治療を受けて頂いております。
腎移植を患者さんの希望に沿って進めています。北里大学病院、東海大学医学部付属病院と連携して行っています。
透析患者さんの食事管理についての栄養相談は、管理栄養士が直接指導しております。
透析患者さんで、送迎を希望される方については、ご自宅の玄関口からクリニックまでの無料送迎サービスを行っております。お気軽にお申し付け下さい。